知らないと恥をかく…?!シャンパーニュとスパークリングワインの違い
「シャンパン」と「スパークリングワイン」って同じもの?
「シャンパーニュ」って呼び名も聞いたりするけど、どっちが正しいのかな?
スパークリングワインの基本的なことを知っておきたい!
このような疑問にお答えする記事です。
発泡性のワイン(スパークリングワイン)は世界の様々なワイン産地で造られています。
その中でも最もよく知られているのが「シャンパーニュ」ですね!
ところで、この「シャンパーニュ」と「スパークリングワイン」の違いは何か、ご存知ですか? そう言われてみれば線引きが曖昧な方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は最低限知っておきたいスパークリングワインの基礎知識について、お話していきます。
大人の教養としても押さえておきたい知識となりますので、ぜひ最後までチェックしてくださいね!
Contents
スパークリングワイン=「シャンパーニュ」ではない
「シャンパーニュ」は、フランスのシャンパーニュ地方で造られるものだけに使用できる名称です。
シャンパーニュの場合、必ずラベルに「CHAMPAGNE」の記載があるので、見分けやすいはず。
日本では「シャンパン」と呼ばれることが多いですが、正式名称はフランス語の「シャンパーニュ」。
(響きもこちらの方がエレガントで丁寧にも感じられますね!)
ということは、、、
イタリアのシャンパーニュ。
アメリカのシャンパーニュ。
日本のシャンパーニュ。
こうしたものは絶対に存在しないのです。
ワインの事を詳しく知らなくても、発泡性のワイン=すべてシャンパーニュではない。
ここだけは必ず押さえておいてくださいね!
「シャンパーニュ」と名乗るための条件
もう少し踏み込んだお話をすると、シャンパーニュ地方で造られていれば何でも「シャンパーニュ」が名乗れるわけではなく、さらに細かい製造法がワイン法で厳格に定められています。
例えば、、、
☑︎シャンパーニュ地方で収穫された特定のぶどう品種であること
☑︎手摘みで収穫されたぶどうだけを使用していること
☑︎4000kgのぶどうから搾って良い果汁の量は2550リットルまで
☑︎「瓶内二次発酵」を行っていること
☑︎瓶に詰めた状態で最低でも15ヶ月以上熟成させること
など
これらはほんの一例ですが、フランスのワイン法で定められた規定を守っていないものは決して「シャンパーニュ」を名乗ることができません。
シャンパーニュの圧倒的なブランド力
「シャンパーニュ」って、高貴で優雅なイメージをまとったワインですよね。
映画のワンシーンでもよく登場したり、雑誌や売り場で見かけるプロモーションも華やかで目を惹きます。
先日観た「グレイテスト・ショーマン」や「ミッド・イン・パリ」の中では「モエ・シャンドン」が。
「ニキータ」の中では「テタンジェ」が登場していました♪
こういう所に目を付けるのも楽しみのひとつです^^
(いずれもAmazonプライムビデオから観れました)
確固たる地位や名声を築き上げてきた背景には、品質を守るためのこうした厳しい取り決めがあるのですね。
“世界最高峰のスパークリングワイン"というブランドや認知度を確立したシャンパーニュですので、その名称を他の製品に使用することも禁じられています。
香水やドリンクの名前などに「シャンパーニュ」とか「シャンパン」の名称を使ったことで即刻販売を中止する事態になった…
というのも耳にしたことがある話です。
その他の「スパークリングワイン」の種類
フランスのシャンパーニュ地方以外で造られたスパークリングワインの総称は「Vin Mousseux(ヴァン・ムスー)」と言います。
その中にさらに「Cremant(クレマン)」と呼ばれる地方名の付いたスパークリングワインもあります。
品質が高くシャンパーニュよりも低価格でおすすめです。
例えばこちらの記事に書いた「クレマン・ド・ロワール」なんかは、もう10年ほど我が家の定番スパークリングになっています。
値段もそれなりにするシャンパーニュは特別な日に飲むとして、もっと日常的に気兼ねなくスパークリングワインを楽しみたい時にはもってこいですよね。
イタリアではスパークリングワインを総称して「Spumante(スプマンテ)」と呼びます。
製法も価格帯も様々ではありますが、1000円台で晴れやかに楽しめるスプマンテだとこんなものもおすすめ♪
また、スペインでは「カバ(CAVA)」もコスパが高く気軽に飲めるスパークリングワインとして有名ですね。
シャンパーニュと同じ「瓶内二次発酵」方式を採用して、手間ひまかけて造っているのですが、価格が手頃な物が多いです。
スーパーやコンビニでも頻繁に見かけますので、ラベルを見て「CAVA」の表示を探してみてくださいね!
シチュエーションに合わせてスパークリングワインを賢く選ぼう
スパークリングワインのタイプを知ることで、その日の気分やシチュエーションに合わせて最も適した1本がチョイスできるようになります。
いつも高価なシャンパーニュじゃなくたってOK!
でもやっぱり、自分が飲むスパークリングワインがどんなワイン産地で、どんな製法で造られているか。
ラベルを見た時にワインの情報が自分で判別できれば、TPOに合ったワイン選びをして、食事の時間をより充実したものに彩れます。
「スパークリングワイン」とひとくくりにせずちょっと意識を広げて楽しんでみてくださいね!
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この記事を書いた人
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個人でワイン講師やオンラインショップ、ワイン通信講座など、ワイン事業を行っています。
「正しく」より「楽しく」ワインを飲める人を増やしたい。そんな想いで日々活動しています。
Instagram:@hiromi_wine
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