チーズの種類と違い、選び方を写真つきで解説


こんな疑問を解消する記事です。


チーズが大好き!でも種類がたくさんあって結局いつも同じものばかり選んでしまいます。
チーズを選ぶコツや種類の違いを教えてほしい!



ワイン好きにとって欠かせないおつまみの代表格が「チーズ」。


風味豊かな味わいで、そのまま食べてもお料理に使っても美味しい!大好き!という方は多いと思います。


でもチーズ売り場にいくと多くの種類が並んでいて、選ぶのが難しいですよね。


「本格的なチーズは安いものではないし、失敗したくないから毎回無難なチョイスをしてしまいます…。」


実際にこのような声も頻繁にお聞きします。


でもご安心を!今日の記事では種類の多いチーズを7タイプに分類して、写真つきでご紹介していきますね。


ワインと同じように、基礎的な知識を持つだけでもチーズ選びはグンとしやすくなりますよ♪
ぜひ最後までチェックして、チーズ売り場の前で迷わず楽しくチーズ選びができるようになりましょう。


この記事の執筆者

ワインを愛するソムリエワイン講師。

初心者でもワインは十分に楽しめる!
「正しく」より「楽しく」、そして「おいしいワイン」よりも「おいしく」ワインを飲める人を増やしたい

ワインを知ることで広がる食事や人生の豊かさを伝えるべく、現在は当ワインメディアの運営と講師業をメインに活動しています。

2019年ストアカワイン講座No.1&トップレビューを獲得、2020年ストアカアワード優秀講座賞を受賞&トップレビューを獲得しました。

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それではさっそく見ていきましょう。

ナチュラルチーズとプロセスチーズの違い


まず最初に「ナチュラルチーズ」と「プロセスチーズ」の違いについて。


この2つの言葉自体はよく聞くけど、実は曖昧にしか認識できていない…ということはありませんか?


ナチュラルチーズとは



「ナチュラルチーズ」とは新鮮なミルクから造った“生きた”のチーズのこと。


微生物や菌が生きた状態なため、熟成も進みますし、出荷された後にも状態が変化していき【食べ頃】があるのが特徴です。


個性の幅も広く、その要因としてはミルクの種類やつくり方、熟成具合などが挙げられます。


フランスやイタリアをはじめとするヨーロッパ諸国では、ワインと同様に古く(紀元前)からチーズ造りが行われていた痕跡が確認されていますが、これらの国々では「チーズといえばナチュラルチーズ」。


人々の暮らしの中にチーズ文化が溶け込んでいます。


一般的に次に挙げる動物のミルクが使われますが、乳種によってどんな違いが出てくるのか、大まかなところをチェックしてみましょう。


ミルクの種類による違い

牛乳:
種類が最も豊富。ヨーロッパには風土に合った様々な種類の牛がいて、それぞれミルクの成分にも違いがある。そのため生まれるチーズも多種多様。

山羊乳:
ミルクもチーズも真っ白でさっぱりした味わいが特徴だが、熟成段階でも変化していく。山羊のミルクから造られたチーズを「シェーブル」と呼ぶ。

羊乳:
脂肪分が多いため、チーズにはほんのり甘味があってこってりしている。ブルーチーズの「ロックフォール」が有名。

水牛乳:
沼地に生息し、摂れるミルクの量は少ないためチーズも希少。代表的なチーズは「モッツァレラ」で、市場に多く出回る牛乳製のものよりもジューシーなミルクの風味が楽しめる。



この中でもっとも種類や流通量が多いのは「牛乳製」のチーズです。


おなじみのカマンベールやパルミジャーノ、ゴーダなども牛のミルクから造られています。


ナチュラルチーズはミルクの違いによっても個性に違いが出てくるのが楽しいところ♪
山羊や羊のミルクから造られたチーズはクセや風味が強いイメージをもたれますが、必ずしもそんなことはないんですよ!
それぞれのミルクから美味しいチーズがたくさん造られています。


プロセスチーズとは


私たち日本人は、生まれて初めて食べたチーズがこの「プロセスチーズ」である場合がほとんどだと思います。


スーパーやコンビニでも見かける6Pチーズなどが代表的ですが、プロセスチーズに該当するものはパッケージの裏に「プロセスチーズ」という記載が必ずあるので、今度からチェックしてみてくださいね。



プロセスチーズとは、ナチュラルチーズを加熱して溶かし、乳化剤など加えて固めた加工品のチーズのこと。


ナチュラルチーズとは異なり、加熱溶融する過程で微生物や菌は死滅しているため、味わいはいつ食べても【一定】

これが大きな特徴と言えるでしょう。



保存性も高まっており、ナチュラルチーズよりも賞味期限も長いのて気軽に楽しむことができます。


チーズの個性や味わい深さを堪能するならなんと言ってもナチュラルチーズ !
でもお手頃で気軽につまめるプロセスチーズもありがたい存在です。
気分や予算、合わせるワインによって使い分けるのが良いですね♪


ナチュラルチーズの7タイプを写真付きでご紹介!



ここからはナチュラルチーズをその製法によって7タイプに分類してご紹介していきます。


チーズ大国として知られるフランスには「Une Village Une Fromage(一村一チーズ)」という言葉があるほど、チーズの種類が豊富。


ご紹介する7タイプの分類もフランス流に分けたもの。


それだけ多種多様なチーズが各地で造られているということですね。



この7タイプの違いを知ることで、「今日は○○タイプのチーズを試してみよう」という形でチーズ選びができるようになります。


そうして食べ比べてみることで、あなたが好きなタイプのチーズも把握でき、チーズ選びが断然しやすくなるのです。


それでは【ナチュラルチーズの7タイプ】をひとつずつ見ていきましょう。


フレッシュタイプ

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その名の通り、熟成させずに仕上げたフレッシュなチーズのこと。



モッツァレラやカッテージチーズ、フロマージュ・ブラン、マスカルポーネなど、口あたりがソフトで新鮮なミルクの風味やあっさり心地よい酸味が楽しめるタイプが多いです。



熟成によって風味が増す他のタイプとは異なり、鮮度が命なのでできるだけ早めに食べ切るようにしましょう。


白カビタイプ

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おそらくこのタイプが日本では最もポピュラーで、身近な存在ではないでしょうか。


カマンベールやブリーに代表される、チーズの表面が白カビで覆われたソフトなタイプのチーズです。


白カビをチーズの表面に吹きかけて、菌の作用によって外側から内部に向かって熟成させていく製法。


中には個性の強いものもありますが、全般的にクリーミーでマイルドな口当たりのものが多く親しみやすさを感じさせます


青カビタイプ

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青カビ菌をチーズ生地の内部に繁殖させながら熟成させたタイプ。


大理石状に青カビが広がっていて「ブルーチーズ」とも呼ばれますね。


フランスの「ロックフォール」、イタリアの「ゴルゴンゾーラ」、イギリスの「スティルトン」が世界三大青カビチーズとして名高いです。


ピリッと刺激的な味わいのものが多く、香りも独特で個性がしっかりしています。


ウォッシュタイプ

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「ウォッシュ」という名前の通り、チーズの表面を塩水やお酒などで洗いながら熟成させたタイプです。


その工程の中でチーズの表面に粘り気が生じ、湿った環境を好んで繁殖した菌の作用によって熟成が進んでいきます


湿ったオレンジ色の表皮は強い匂いを放ちますが、中身は意外とマイルドでミルクの風味豊か。「食べてみると病みつきになる!」というお声も。



代表格はエポワスやマンステール、モンドールなど、フランス産のものに有名なウォッシュチーズが多いですね。


シェーブルタイプ

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山羊乳で造られたチーズを総称して「シェーブルチーズ」と呼び、形や熟成方法も様々です。


熟成が短く若いうちはフレッシュな酸味が楽しめ、一方で熟成が進むとホクホクした食感と豊かな風味へと進化します。


フランス北部のロワール地方はシェーブルチーズのメッカとして知られ、サントモール・ド・トゥーレーヌやクロタン・ド・シャビニヨル、ヴァランセなど極上の逸品揃いです。


セミハードタイプ

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型に入れたチーズに重しを乗せて水分を抜きながら熟成させたタイプ。


穏やかな味わいで万人に親しみやすく、さらに溶けやすさとマイルドな風味が料理使いにも重宝します。



ゴーダやラクレットがよく知られ、加熱することでより風味が高まります


ハードタイプ

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チーズを加熱しながら重しを乗せて水分を少なくした硬いタイプのチーズです。


1つ前のセミハードタイプと似ていますが、より硬質かつ長期熟成させたものが多く、旨味のつまった濃厚な味わいが楽しめます。


他のタイプと比べても保存性が高いのも特徴。


パルミジャーノやコンテ、ミモレットなどが有名で人気も高いですね。


チーズ売り場での選び方



さて、チーズの7タイプを押さえた上で、実際にどうやって売り場でチーズを選ぶのが良いでしょうか。


たくさんのチーズが並んでいる中からスムーズに選ぶには、やはりどのタイプのチーズが食べたいかを明確にしておくと良いですね。


「今日はウォッシュタイプに挑戦してみよう」
「ブルーチーズが良いな〜」などと、タイプが決まっていれば選択肢も絞られます。


対面式で相談しながら購入できるお店であれば、その旨を店員さんに伝え、そうでない売り場の場合はチーズの外観やチーズの説明書きに「〇〇タイプ」と記載されている場合も多いので、チェックしてみてください。


(オンラインのチーズショップで買う際にもタイプ別にページが分かれているケースが多いですよ^^)


カットされたチーズが詰め合わせになったものも食べ比べには最適です。


まとめ



今回の記事では下記のポイントについてお話しました。

☑︎ナチュラルチーズとプロセスチーズの違い

☑︎ミルクの種類による大まかな違い

☑︎ナチュラルチーズの7つのタイプ

☑︎チーズ売り場での選び方




これまで「たくさん種類がありすぎて選ぶ基準が分からない…!」と困っていたあなたも、まずはタイプの違いを知ることで明日からのチーズ選びに役に立てていただけたら嬉しいです。



このタイプの分類が分かっているだけで、チーズ選びの視点が変わり楽しさが増すはずです。


★おすすめチーズショップ

ナチュラルチーズ専門店『オーダーチーズ・ドットコム』


↑PCの方は画面左から、スマホの方はページ右上のメニューをたっぷしてスクロールすると「タイプから探す」「乳種から探す」などの項目が出てきます。


ワイン好きには「チーズも好き!」という方がとても多いので、今後チーズに関する発信もしていきますね。
今回の記事で分かりづらかったことがあれば、LINEからお気軽にご質問ください!




初心者目線に立って楽しく分かりやすくナチュラルチーズの基本を解説してくれている本です。

イラストも可愛くていろいろなチーズを試してみたくなります♪




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このブログを書いた人

佐藤 洋美
佐藤 洋美ワイン講師/ワインメディア運営
「正しく」より「楽しく」ワインを飲める人を増やしたい!

ワインスクール(東京都内/オンライン)、ワインメディアを運営しています。

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