理解しておきたいレストランでの「ホストテイスティング」正しい手順と目的
レストランでワインをボトルで頼んだ時にソムリエから促されるテイスティング。
いつも緊張するし、正しいやり方がわかっていないのでいつも困っています。
ポイントがあれば教えてください…!
このような疑問を解消する記事です。
レストランでボトルワインを注文した時に、お店の人から求められるワインのテイスティングに戸惑ったことはありませんか?
グラスにワインを少量注がれ、隣でソムリエが待っているあのシチュエーションです…!
正しいやり方が分からなかったり、同席者やソムリエからの視線に緊張してしまう…という方も少なくないかと思います。
でも大丈夫!
ワインの知識を持っていなくとも、今回の記事でご紹介する4つのチェックポイントさえ押さえておけば、スマートにその場を乗り切ることができるようになりますよ。
テイスティングの目的や振る舞いについて押さえておいて、いざという時に困らないようにしたい!
そんなあたなたは、ぜひ最後までご覧くださいね♪
Contents
レストランでのテイスティング2つのポイント
レストランでテイスティングを促された時に、確認するべきポイントは2つあります。
1.ソムリエが持ってきたワインが注文したものと合っているか
2.ワインの中身に欠陥がないか
これこそが目的であり、この確認作業のことを「ホストテイスティング」と呼びます。
ワインを飲みながら行うテイスティングは、香りや味わいを言葉で表現するものですが、レストランで促されて行うホストテイスティングとは目的が異なることを覚えておいてくださいね!
テイスティングは誰の役目?
「ホストテイスティング」と呼ぶくらいですので、テイスティングを行うべき人物は”ホスト”。
接待や食事会であれば、接待する側や主催者。
デートであればエスコート役の男性が行うのが基本です。
頼んだワインと相違がないか。
そしてこれから飲むワインが健全かどうかを確認する。
目的を考えてみたら、これをゲストにやらせてしまう、というのはおかしな話になってしまいますよね。
ホストテイスティングの4ステップ
ではホストであるあなたがテイスティングを行う際に「ここさえチェックすればOK!」という4つのステップをご紹介していきます。
STEP1.ラベルをチェックする
注文後に運ばれてきたワインのラベルを確認し、自分のオーダー通りかを確認します。
間違いがなければ、頷いたり「お願いします」と伝えればOKです。
STEP2.グラスに注がれたワインの状態を確認する
続いてワインが少量グラスに注がれます。
グラスを傾けコルクや澱(オリ)などの異物が入っていないかや色が濁っていないかなど、外観からワインのコンディションを確認しましょう。
STEP3.ワインの香りを確認する
グラスに鼻を近づけ、香りに違和感がないかを確認します。
「香りの違いなんて私には分かりません…汗」と思ったあなたもご安心を。
ここでチェックしたいのは、ワインにカビのような匂いがついていないかどうかです。
繊細な香りの違いを嗅ぎ分ける必要はありませんし、ソムリエがいるお店であれば基本的に香りに問題のないワインを出してくれているはずですので。
あまり神経質にならず、でももし「あれ、ちょっとカビ臭い…?」と気になった場合には「これはこういう香りのものなんですか…?」といった形で、控えめに聞いてみると良いでしょう。
STEP4.ワインをひとくち飲んでみる
STEP3で香りに問題がなければ、最後のステップはサラッと流れで行って問題ありません。
一口飲んで「お願いします」とか「けっこうです」「大丈夫です」などと伝えたら、ホストテイスティングは終了です!
ソムリエがゲスト→ホストの順でグラスにワインを満たしてくれます。
後は気兼ねなく食事とワイン、会話を楽しみましょう。
ここからはちょっと上級者向けですが、ワインの温度や飲み方に関する要望があれば「もう少し冷やしてもらえますか?」「デキャンタージュをお願いできますか?」などとお願いしても良いでしょう。
これはNG!よくある勘違い
ここまで読んでいただけたらお分かりかもしれませんが、ホストテイスティングは
「好みがどうかを確かめる目的ではない」ということです。
ちょっと自分のイメージと違うからといって「交換してください」というのは絶対にNGですので覚えておいてくださいね。
また、何か感想を言わなければいけないわけでもありませんので、ワインの表現が分からないからと気負う必要もありません。
まとめ
レストランにおけるテイスティングの目的は、
・注文したワインと間違いがないか
・ワインの品質に欠陥がないか
この2点を確認するためのもので、基本的にホストが行うものです。
ラベルを見て自分が頼んだワインに相違がないかを確認したら、外観→香り→味わいの順で確認し、「お願いします」という流れです。
きちんとワインに理解のあるお店であれば、お客様に提供する前にコルクの状態などから欠陥がないかを確認しているはずですから、じっくり時間をかけてチェックするというよりポイントを押さえて流れるように行うのがスマートですよ!
「ホストテイスティング」はボトルワインを飲む時の難関と思われがちですが、目的と流れを頭に入れておいて、構えずに気軽にこなしてワインを飲むひとときを楽しみましょう♪
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この記事を書いた人
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個人でワイン講師やオンラインショップ、ワイン通信講座など、ワイン事業を行っています。
「正しく」より「楽しく」ワインを飲める人を増やしたい。そんな想いで日々活動しています。
Instagram:@hiromi_wine
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