ワインの正しい保存方法や5つの注意点
開ける前のワインってどうやって保存しておいたら良いんだろう?
ワインをセラーを持っていない場合は常温?それとも冷蔵庫?
どんなポイントに注意してワインを保存したら良いのかな?
ワインを美味しく味わうには保存方法にも気を配る必要があります。
なぜなら、ワインは生き物だから。
ボトル詰め後にも風味は変化し続け、どのような環境下で保存するかがワインを飲む時の状態に多少なりとも影響を及ぼします。
ワインの保存に関するご質問は非常に多いです。
大切なワインを最大限おいしく味わうために、栓を開ける前のワインの保存方法についてぜひ最後までチェックしてくださいね!
それではさっそく見ていきましょう。
Contents
ワイン保存で注意するポイント
購入したワインを開栓して飲むまでの間、その期間が長いほどに保存方法にを気を配る必要があります。
ワインの保存における注意ポイントは主にこちらの5つです。
1.温度・・・「低温」「定温」な場所に保存する。夏場の常温保存はNG
2.湿度・・・70〜75%が望ましい。乾燥しているとコルクが縮むので注意
3.光・・・・直射日光や蛍光灯に晒さないようにする
4.振動・・・振動や衝撃を受けやすい場所は避ける
5.匂い・・・強い匂いがする食材や場所での保存は避ける
上記ポイントを押さえた上でワインを保存し、ワインの劣化が進んでしまわないように気をつけていきましょう。
それぞれのポイントについてもう少し詳しく解説していきますね。
温度:低温・定温な場所
ワインは高温な場所、そして温度変化を嫌います。
ワインにとって理想的な温度帯は12〜15℃。
このくらいの「低温」が快適な環境となります。
またワインの温度が急激に変化するとストレスをかけてしまいますので「定温」であることにも注意を払いましょう。
そして適温より低い10℃以下の場所で長期に渡って保存をすると、ワインの熟成が止まってしまうと言われています。
冷蔵庫での保存は短期間ならOK
一時的なワインの保存に冷蔵庫を使用するのは大きな問題ではありません。
冷蔵室の一般的な温度は5℃ですので、数字だけを見ると低過ぎに感じますね。
ですが、直近で飲む白ワイン・スパークリングワインを冷やす目的や、真夏の間のワインの避難場所として利用する分には問題ないでしょう。
逆に絶対に避けるべきは夏場の常温保存です。
こちらの記事でも触れたのですが、よく耳にする「赤ワインは常温で」というのは、まだ空調がなく今より涼しかった時代のフランスでの話。
赤ワインだからと真夏の日本で常温保存してしまうと、ボトルの中のワインが膨張しコルクの隙間から吹き出して、風味を低下させてしまう恐れがあります。
また常温でぬるい状態の赤ワインは、真夏に飲んでそう心地良いものではありません。
ですので、もし夏にネットショップでワインを注文するならば、プラス数百円払ってでも「クール便」で発送してもらい、荷物を受け取ったら長時間暑い場所に放置しないようにしてくださいね。
赤ワインは冷えすぎない方が口当たりまろやかで美味しいですので、冷蔵室よりも温度が高めの野菜室を使うと良いですね。
ただし、すでに熟成していて澱が生じていることが想像されるワインは、飲む前にボトルを立てておいて、ビン底に澱を沈めておくことが必須となります。
もし半年や1年以上の長いスパンでワインを保存しておいて飲み頃を待ちたい場合には、保管サービスを提供している業者にお願いをするのも、ワインを適切に保存し美味しく飲むための1つの手ですね^^
数万円するような特別なワインを寝かせておいて然るべきタイミングで飲みたい場合には非常に画期的なサービスですよね。
湿度:70〜75%が理想
ワインの保存に望ましい湿度は70〜75%。
意外と高いんですよね。
冷蔵庫での長期保存が向かない理由の1つが、庫内の乾燥した環境にもあります。
ワインを横向きで保存する理由と縦置きでもOKなワインとは?の記事でも書いたように、湿度が低い環境下でワインを保管し続けていると、天然コルクを使用している場合にコルク栓の乾燥を招いてしまいます。
するとコルクの気密性が損なわれ、ワインの酸化が進みやすくなるのです。
(逆にワインの栓がスクリューキャップであればそのような心配はなく、保存時は縦置きで大丈夫です!)
逆に湿度が高すぎる場合には、ラベルにカビが生じやすくなりますので注意を払うようにしましょう。
ボトルにピタッとラップを巻いておくとカビを防ぎ、特に長期保存予定のワインであればラベルを綺麗な状態で保っておくことができます。
光:直射日光や蛍光灯を避ける
ワインは光に強くありません。
ワインのボトルは透明な物が少ないのですが、それは何故かと言えば光からワインを守るためなのです。
ワイン専門店に行くと、特に高級ワインが置かれているセラーは薄暗いですが、これも直射日光や蛍光灯に晒さないようにするため。
日当たりが良く紫外線が当たる場所・照明が煌々と灯った明るい場所は避けるようにしましょう。
光から守るためにボトルを新聞紙で包んで光から遮断するのもおすすめです。
振動:ワインが揺れない静かな場所に寝かす
ワインは思っている以上にデリケート。
静かな環境でゆっくり熟成が進んでいくように、振動や衝撃を受けやすい場所は避けましょう。
保存時にボトルの振動が多いと、中のワインも揺れて正常な熟成の妨げとなったり味わいバランスが崩れる原因となります。
ワイン本来の味わいを存分に発揮させるためにも、静かに寝かせておくことが大切です。
匂い:強いものを避ける
コルクは匂いを吸いやすいです。
保存する際には匂いの強い食材と一緒にしないよう、また匂いの強い場所で保存しないように気をつけましょう。
まとめ
ワインは生き物。
年月の経過によって熟成が進んだり、適切な環境で静かに眠らせることでその品質を健全に保つことができますし、保存方法に問題があれば本来の美味しさを味わえなくなってしまいます。
保存の際に注意したいのはこの5つのポイントでしたね。
1.温度・・・「低温」「定温」な場所に保存する。夏場の常温保存はNGなので冷蔵庫や野菜室に
2.湿度・・・70〜75%が望ましい。乾燥しているとコルクが縮むので注意
3.光・・・・直射日光や蛍光灯に晒さないようにする
4.振動・・・振動や衝撃を受けやすい場所は避ける
5.匂い・・・強い匂いがする食材や場所での保存は避ける
私たち人間にとっても快適な環境があるように、ワインにも適した保存環境があるということですね。
ワインを最高の状態で味わうためにも正しい保存方法を覚えておいてくださいね!
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この記事を書いた人
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個人でワイン講師やオンラインショップ、ワイン通信講座など、ワイン事業を行っています。
「正しく」より「楽しく」ワインを飲める人を増やしたい。そんな想いで日々活動しています。
Instagram:@hiromi_wine
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