ルイロデレール コレクション 242を飲んでみた感想レビュー
高品質シャンパーニュとして評価の高い「ルイ・ロデレール 」。
2021年、上品な芳香のスタンダード・キュヴェ【ブリュット・プルミエ Brut Premier】が、新たなコンセプトのもとリニューアルされました。
ブリュット・プルミエが終売になる折にも話題となり、「最後に買っておこう!」と注文されたファンの方もいるのではないでしょうか?
この度、新たにリリースされた【ルイ・ロデレール コレクション 242】を飲んでみた感想を中心にご紹介していきます。
ルイ・ロデレールのブリュット・プルミエは私も以前から大好きなシャンパーニュのひとつだったので、終売になると聞いた時には正直寂しく感じました。。
ですが、新たなスタンダード・キュヴェを飲めることもとても楽しみで、ウキウキしながらいただきましたよ♪
それでは早速みていきましょう。
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Contents
シャンパーニュメゾン「ルイ・ロデレール」
ルイ・ロデレールの前身となる会社が創立されたのは1776年のこと。
1833年に叔父から会社を受け継いだルイ・ロデレールは自らの名前を新たな社名に冠し、それを境に会社も興隆の一途を辿っていきます。
海外市場をターゲットにビジネス展開をする中で、大きな輸出先となったのがロシアです。
シャンパンに目がなかったロシア皇帝のアレクサンドル2世のお気に入りにもなったほどで、ロシア宮廷御用達のシャンパーニュとして誕生したのが「クリスタル」。
“一度は飲んでみたい”と人気の高いプレステージ・シャンパーニュですね。
通常シャンパーニュのボトルは、中のワインを光から守るために色が付いた緑の瓶で、6気圧という内部のガス圧に耐えられるよう頑丈な造りとなっています。
さらにボトルの底にはガス圧を分散させるためにくぼみができています。
ですが「クリスタル」は透明で底が平らな形状のクリスタルボトルが使われているのが大きな特徴。
当時の非常に不安定な政治情勢から常に暗殺を恐れていたアレクサンドル2世が、シャンパンに毒が盛られたり瓶底のくぼみに爆薬が隠されないよう、この形状になったのは有名なエピソードです。
ルイ・ロデレール社は、シャンパーニュ地方でビオディナミ農法を行う生産者として最大です。
中でも「クリスタル」はビオディナミ農法の自社畑(特級畑)のブドウだけを使用し、天候に恵まれた年にのみ造られる“ヴィンテージシャンパーニュ”です。
良いブドウがなければ、良いシャンパーニュは造れません。
自然な農法に取り組むこむことで土壌が本来の健全な姿を取り戻し、ブドウに深みと純粋さが加わります。
糖度と酸度が上がったブドウを原料に造られる「クリスタル」は、60ヶ月以上もの瓶内熟成を経てリリースされる手間のかかった極上品です。
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シャンパーニュの多彩な魅力を発見し、さらなる深みにはまれます。
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ルイ・ロデレール コレクション 242 とは
最高級シャンパーニュの筆頭として名実ともに圧倒的な地位を確立している「クリスタル」ですが、ルイ・ロデレール社が生み出すスタンダード・キュヴェも大変評価の高いシャンパーニュです。
大手の傘下に入る生産者が多い中で現在も家族経営を貫き、徹底した品質管理と完成度の高いエレガントなシャンパーニュを生み出すために、他のメゾンとの勉強会も怠らない姿勢。
“高品質シャンパーニュ”の定評も得ながら、常に進化を続けているのですね。
現在所有している自社畑は240haもの実に広大なもので、ブドウが持つポテンシャルを引き出すビオディナミ農法に転換を進めたのは20年ほど前から。
【ルイ・ロデレール コレクション 242】は、2021年9月末で終売となったブリュット・プルミエに代わってリリースされた、新たなスタンダート・キュヴェです。
昨今の地球温暖化の影響と、栽培方法の転換により安定的に熟度の高いブドウが収穫できるようになった背景から、35年ぶりに刷新されたコレクションとなります。
10年前にこの【コレクション】のプロジェクトがスタートしていたのですね!
気になる「242」の由来ですが、創業時からの原料ワインのアッサンブラージュ(ブレンド)の回数だそう。
ルイ・ロデレール社が辿ってきた歴史の深みを感じさせますね。
2022年には「243」が発売されるそうで、こちらも大変楽しみです!
そしてルイ・ロデレール コレクションを飲む時には、ラベルの裏にも注目してみてください。
ロゴの下に次のような記載があります。
242 nd HARVEST 2017
RESERVE WINES AGED IN OAK
2009, 2011, 2013, 2014, 2015, 2016
初リリースを飾る【コレクション 242】は、2017年に収穫されたブドウからのワインをベースに、樽熟成させた上記ヴィンテージのワインをブレンドして造られているということが分かります。
さらに、公式サイトを見ると「クリスタルの畑の若い区画で栽培されたブドウも用いられている」そう。
コレクションシリーズは、その番号によって異なるこだわりのアッサンブラージュ(ブレンド)が行われ、今後はコレクターや飲み手が自身の望みに応じたシャンパーニュ選びを可能にしていくのです。
「新たな幕開け」という言葉がまさにふさわしい、飲み手の好奇心も刺激し続けるコレクション…。
今後リリースされていくコレクションにも大きな期待が持てますね!
飲んでみた感想
発売後すぐに注文していたものを、クリスマスシーズンに初めて飲んでみました。
ピノ・ノワール36%、シャルドネ42%、ムニエ22%の品種構成。
ブドウの完熟を思わせる甘さが第一印象でしたが、そのすぐ後に感じたのが骨格の強さです。
蜜のように濃密で、豊かな酸味がワインをしっかりと支える骨格となり、上品なミネラル感も感じます。
以前のルイ・ロデレールのスタンダード・キュヴェは、より酸味をシャープに感じさせるような凛とした表情でしたが、以前より膨らみとパワーがある感覚。
香り、成熟した甘味、酸味…。これらの要素においてすべてボリュームがアップしたような印象でした。
温度が上がってもピンと張るような酸味はさすがのもので、揺るがないエレガントさはルイ・ロデレールのイメージそのもの。
早いうちから飲んでも豊かで複雑な味わいが楽しめましたが、何年からさらに寝かせてから飲んでもさらに奥行きが生まれ味わい深いものとなりそうです。
おすすめグッズのご紹介
シャンパーニュの素晴らしさを堪能するのに重要なのが「グラス」。
泡立ち美しく強度もある、とてもおすすめなスパークリングワイン用グラスです。
フォルムも素敵で「それどこの?」とよく聞かれますので、ご紹介しますね!
「スパークリングワインを1日で飲みきれない…」という方は、ストッパーを1つ持っておくと重宝すること間違いなしですよ!
ボトルの口をカチッと止めることで、2日ほどかけてスパークリングワインを楽しむことができます。
冷蔵庫やワインクーラーなどで冷やすのも良いですが、その手間を省きたい方にはこんな便利グッズがおすすめ!
楽天で最も売れているワインクーラーだそう。私も持っていて、何年も前から重宝している優れものです。
ル・クルーゼから出ているボトル用の保冷剤で、あらかじめ冷凍庫で冷やしておいたものをボトルにかぶせておくと、ワインを冷やしたり保冷の役割をしてくれます。
シャンパーニュも「飲み方」がとても大切です。
グラスやグッズも揃えることで、ルイ・ロデレール コレクション242の極上の味わいをさらにお楽しみください。
35年ぶりに刷新されたルイ・ロデレールのスタンダード・シャンパーニュ「コレクション 242」。
飲み手の気持ちを高めるコンセプトと、より芳醇で気品に満ちた味わいにすっかり酔いしれました。
ぜひ試してみてくださいね。
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この記事を書いた人
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個人でワイン講師やオンラインショップ、ワイン通信講座など、ワイン事業を行っています。
「正しく」より「楽しく」ワインを飲める人を増やしたい。そんな想いで日々活動しています。
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