シャルドネが世界でこんなにも有名な理由【レッスン報告】

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先日のワイン勉強会は「シャルドネ」がテーマ。

「シャルドネ」という名前、ワインに詳しくなくとも一度は耳にしたことがある方が多いですよね。


なぜそんなにも有名なのかというと、
世界中のワイン産地でシャルドネが栽培されているから

つまり、シャルドネを使ったワインが世界中で造られているからと言えます。


「Chardonnay(シャルドネ)」と書かれたワインを見かける機会が圧倒的に多いのも、これが理由なのですね。



ブドウは品種ごとに適した気候や土壌があって、

例えば有名なソーヴィニヨン・ブランやリースリングは、一般的に冷涼な土地で真価を発揮すると言われていますし、逆に温暖な土地でうまくいく品種もあります。


ではシャルドネはと言うと、冷涼な土地でも温暖な土地でもうまくいきやすい環境適応能力の高さ」が特色と言えます。

だから世界中のあらゆるワイン産地で、シャルドネを使ったワインが造られているのです。



さらに、シャルドネには次のような魅力があります。

✔︎ 高品質なワインを生むポテンシャルの高さ

✔︎ 品種自体に際立った個性や癖がなく、様々な醸造技術を受け入れる柔軟性がある

✔︎ コクが出やすく、オーク樽とも相性が良い



異なる気候帯のもとでも柔軟性を見せ、気候風土や造り手の意向を素直に表現し、さらに口当たりの良いワインになりやすい能力を持っている。



このような理由から、生産者からも人気の高いブドウ品種とも言え、

世界的に見ても圧倒的な認知度の高さが手伝って、消費者に手に取ってもらいやすいのも大きなメリットとも言えますね。




この日の勉強会では、世界4ヶ国のシャルドネを飲み比べしました。

1.北海道:山崎ワイナリー シャルドネ 2023
2.チリ:シャルドネ ロクラ・ウノ 2023
3.フランス:マコン・ミリ・ラマルティーヌ 2022
4.カリフォルニア:1924 ダブル・ゴールド バタリー シャルドネ 2023


↑の写真、ワインの色調が左から右にいくほど濃くなっているのが分かりますか?


ワインの色合いのコントラストは味わいのコントラストとも言えますが、外観が濃くなるにつれて味わいもしっかりしたものになります。

1の北海道の冷涼産地ならではのシャープな魅力。
ニュートラルさが全面に感じられる、爽やかでクリーンな個性


2はチリの中でも冷涼なエリアのもの。海に近いこともあり塩味があるのが特徴的。
それでも素直なフルーティさはチリならではの魅力。


3はシャルドネの原産地でもあるブルゴーニュ・マコネ地区のもの。
乳酸のような柔らかさや心地よいコクを感じるバランスの良い味わい。


4はカリフォルニアらしい樽フレーバーが効いたタイプ。
アルコールのボリューム感もあって、でも余韻は上品。甘味やコクを感じる飲みごたえ

同じ品種を使っていても、冷涼・温暖の差、醸造方法による個性の幅を楽しめるのはシャルドネならではです♪



単体で飲むよりも、一度に比較することで違いをはっきりと感じて、みなさん好きなタイプのシャルドネが明確になったようです。

今後のワイン選びでも、「シャルドネ」というだけでなく、どんなタイプが飲みたいかを意識することができますね!


シャルドネの魅力をこれから一層味わっていってくださいね。



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この記事を書いた人

佐藤 洋美
佐藤 洋美Delight-Full Wine代表
個人でワイン講師やオンラインショップ、ワイン通信講座など、ワイン事業を行っています。
「正しく」より「楽しく」ワインを飲める人を増やしたい。そんな想いで日々活動しています。
Instagram:@hiromi_wine